フロアコーティングの選び方

オプション会で主流のコーティングとは?

オプション会で主流のコーティングは「水性ウレタンコーティング」です。
これを自社風のネーミングで販売しています。
水性ウレタンコーティングなんていうと良いものに聞こえますが平たく言うと「高級ワックス」です。
皆さんもご存じの普通の半樹脂ワックスにほんの僅かにウレタン樹脂が配合されており普通のワックスと比べて
多少水拭きに耐えられる程度のものです。
正直に明記しているオプション業者さんもいらっしゃいますが、あまり水拭きをしますと塗膜が薄くなりますし
塗膜自身も非常に柔かいので掃除機程度でも傷が付く事もあります。
良い事と言えば普通のワックス同様にアルカリ系の洗剤で剥がす事のできることです。(マジックリン等)
数年してムラが多くなったりしたら一度剥がして再度施工すれば綺麗に戻ります。
悪く言うと数年で見栄えが悪くなり効果もなくなります。

本物のフロアコーティングと言えばUV若しくはシリコンコーティングです

この両者は水性ではなく油性の塗料を使ったものです。
両塗膜とも耐水性・耐薬品性・耐摩耗性に大変優れており日常の水拭きで剥がれてくる事はありません。
また普通の使用状況においてはメンテナンスはモチロンの事、再度塗装する必要もありません。
新築時の1回の施工でOKです。
あえてデメリットを申しますと完全にフローリング材へ密着させるものですので元の施工前状況へ
戻す事はできません。(施工した塗膜を完全に剥がす事はできません)
上記でご理解頂けたと思いますがオプション会で販売している水性ウレタンコーティングとは
名前は似ていますが全く異なるコーティングです。
名前以外にも材料も高価ですし施工の工程もかなり違います。
分かりやすく説明しますと水性ウレタンコーティング施工は2人1チームで少なくても10件は施工できます。(1日)
ですがシリコンコーティングですと2件がやっとです。
UVフロアコーティングは1件が目一杯です。
これくらい作業の内容も違うんです。
とてもじゃないですけど短期納品のオプション会ではUVコーティングなど施工は不可能なんです。

ほとんどのUV(シリコン)コーティングはF☆☆☆☆があたりまえです。

硬い塗膜形成のUVやシリコンコーティングは原料をそのまま塗布する事はできません。
模型や日用大工でも定番のラッカー塗料もそうです。
必ず塗布しやすいように溶剤で希釈されており原料が緩くなっています。
コーティングの塗料も同じ原理です。
ですので施工中は有機溶剤の臭いがしますが塗膜の硬化(乾燥)に伴い新たに臭気を発生する事はありません。
このF☆☆☆☆は施工後24時間後に試験したものであります。
お客様がご入居するタイミングではVOCなどが発生する事はありませんのでご安心ください。

フロアコーティング施工の外部業者さんは沢山います!

インターネットでコーティング業者さんを探すと苦労せず沢山ヒットしますね。
この中から選ぶのも至難の業です。(笑)
とりあえず第1段としては地域を限定しましょう。
お住まいになる地域と近いエリアの施工会社に絞ってみましょう。
施工会社の中には全国展開と称して仲間の業者へ丸投げしマージンだけを取っている会社もありますので
注意が必要です。
当然ですが施工レベルもアフターも心配です。
東京のマンションにお住まいなら東京近県の施工会社に絞って検討しましょう。
第2段も簡単です、ホームページにある会社概要を見て法人(株式会社など)に絞ってみましょう。
個人事業が必ずしも悪い事はありませんが施工後の事を考えると法人に越した事はありません。
また会社の運営期間も大切ですね、開業1年目よりも10年運営している会社の方が安心です。
第3段は価格です。異常に価格が安い店は要注意です。
これは粗悪な材料や省いた貧曽な施工をされる懸念がありますし施工後も心配です。
最後になりますがホームページやカタログなどでメリットばかり書いている会社も要注意です。
施工商品にはメリットばかりのハズはありません、必ずデメリットが存在します。
このデメリットにも積極的に記載している会社を選んでみましょう。

フロアコーティング施工のメリットとデメリットとは?

ここが結構重要なんです。
まず最大のメリットは日常におけるお手入れです。(フローリングの)
その方法はとても簡単で、普通の掃除機によるホコリやゴミのお掃除と仕上げにクイックルワイパーによる
モップがけでOK。
これで毎日綺麗なフローリングを維持できます。
コーティング施工する事で汚れが付着したりフローリングに汚れが染み込む事を防いでいるからです。
デメリットは「傷」すごーく気になさる方です。(特に色の濃いフローリング)
内覧会でも良く見かけますが「傷」に執着される方にはお薦めできない商品です。
コーティングを施工してもしなくても傷自体は付きますが色の濃いフローリングでは写り込みが良い為
傷が良く見えるようになる事もあります。(慣れれば気にならないレベルですが)
この傷の付き具合はコーティング剤に関わらずフローリングの表面にある単板の硬度によりかなり差が有ります。
ですので大抵業者さんがサンプルとしてお配りしているものは表面の単板が非常に硬いものを選んで
使用していますので傷が付き難くなっていますが実際に施工するフローリングの単板が柔かい場合は
サンプルとは違い傷やヘコミが付く場合もありますので頂いたサンプルでの過大評価は禁物です。

内覧会同行が「無料」というのは??ですね

インターネットでは確かに激戦区のフロアコーティングですから各業者さん達は手を変え品を変え試行錯誤しています。
そのサービスの中で人目を引くのが「無料の内覧会同行サービス」です。
ここまで人を動かして安価にできる原動って何なんでしょう??
本当に良い施工(サービス)で適正の価格で商売していれば無料で内覧会へ同行する必要もありませんよね?
何らかの原因でキッチリ集客ができていないと考えられます。
また、コーティング業者さんと建築サービスの交差するポイントって何なんでしょう??
本当に適切な内覧会の検査ができているのでしょうか?ホント疑問です。
素人だから同行をお願いする・・・素人ゆえ適切な検査ができているかの判断さえできない事でしょう。
内覧会の同行検査は金額ではなくキッチリ検査ができているかが大切なのではないでしょうか。

費用対効果の少ない騙しコーティングは「いらない」

当店にも良く問い合わせを頂きますが壁紙やトイレ、キッチンの扉など・・・全く不要のコーティングです。
そもそも壁紙は消耗品であり、ある一定の期間を過ぎれば張り替える事が前提でありコーディングなど全く不要です。
またコーティングと称してほとんど塗膜形成を持たないフッ素が主流で何の意味もありません。
またトイレやキッチンの扉などメーカーで汚れが付き難いトップコートを施してありますのでこれも全く不要です。
壁紙といえば「空気触媒」なども同じです。
これは計測器などで調べると効果があるように見えますが実際のところ体感する事はできない代物です。
これに何十万円と費用を掛けるのはちょっと勿体ないですね。
折角の新居なんですからもっと有効な商品に費やしましょう。