迷ってしまいますね、エコカラットの素材選び??
発売当初はバリエーションも今よりは少なく選ぶのに苦労はしませんでしたね。
でも最近では毎年新しい素材が増えてきましたので目移りする事も珍しくありません。
まず、簡単な選択方法ですが皆さんの気になる「価格」ですがこれはオプション会同様にベーシックタイプが一番安価ですね。
いわゆる「303角平」のものです。
そして施工する面の広さですが幅×高さとも、大きな面に貼る時は303タイプのエコカラットがとても良く映えます。
これは目地通しの問題です。
一番大きなタイルが303サイズだからです。
逆に小さな面に施工すると貼る枚数も少なくなりますので極端に目地本数が少ないと見栄えも??になります。
できれば大きな面には大きなタイルを小さな面には小さなプレシャスモザイク系がお薦めです。
エコカラットにはインテリア性とは別に調湿効果やVOCの吸着などの効果も持ち合わせています。
それらの効果は303タイプよりも厚みのあるモザイク系やグラナス系が有利に働きます。
デザイン貼りのプランニング
エコカラットのカタログを見ると魅力がありますよね、「デザイン貼り」
最近では既にある程度のプランニングがメーカーのカタログにも掲載されておりますので皆様でも簡単に
選択する事ができる様になっています。
しかし、私共のような業者は初めからパッケージプランで仕入れる事はございませんので複雑なデザイン貼りにも
対応ができます。
カタログに掲載されていない組み合わせや色も自由にお選び頂く事ができます。
でも肝心なタイルの割付や目地通しなどのアドバイスはカタログを見ても書いていません。。。
これらのセンスは全て施工するプランを立てる「スタッフ」にかかっています。
無論お客様に知識が有り業者を先導できれば良いですが普通は難しいですね。
またオーダーサイズのミラーを入れ込んだデザイン貼りは経験も必要になります。
綺麗に割付ける(施工する)には経験とセンスなんです。
複雑なデザイン貼りは専門のショップへ依頼して相談する事をお薦め致します。
ミラーとの融合によりエコカラットも引き立ちます
オプション会でもご要望の多いセレクトですが貼るエコカラットによりオーダーミラーのサイズが異なります。
皆さん知ってますか?ミラーは規格サイズとオーダーサイズがある事を!
概ねですが幅400・450・600と高さ1800は規格のサイズで在庫があります。(仕入が安価)
ですのでエコカラットと組み合わせると必ずエコカラットを加工してミラーのサイズへ無理やり合わせるしかないんです。
でもこれって作業効率も悪く仕上りも綺麗に仕上りません。
だからオプション会では高額になるサイズオーダーの「高さ天井まで」のミラーをお薦めするんです。
※概ね高さを1800超えると2400まで高額になります。
でも当店ではこんな案内はいたしません。
またミラー単体の施工なら天井までをお薦め致しますがエコカラットと融合させる場合には小さいサイズを推奨しています。
その方が見栄えが良いからです。
そしてミラーの高さは1800以内に収まる様にエコカラットのサイズに合わせた(ミリ単位)サイズオーダーのミラーを
製作して入れ込みます。
正直面倒ですが貼る時の作業性や仕上りはかなり違って綺麗に仕上ります。
※エコカラットを加工せず貼れるから綺麗に仕上ります。
もちろんミラーのサイズは幅600以下高さ1800以下に収めますので価格は安価になります。
安価で綺麗に仕上る方法を当店では推奨しております。
綺麗に見せるタイルの割付とは?
簡単にいうと「芯割」です。
芯割とは、左右対称になるような割付を言い左右にできるカットした短辺の幅が等しいものです。
縦割りに関しましてはエコカラットを綺麗に見せる関係上巾木面に接するタイルは加工しない方が綺麗なので
できる限りカットするエコカラットは最上部だけにします。
ですがこれが5センチ未満になるような細い場合は「やむをえず」最下部もカットし最上部を大きくとります。
これは303の場合です。
モザイク系の場合は基本カラットコークを使わないので目地取りの調整でなるべくカットした物を入れない様に
気を配りながら施工していきます。
デザイン貼りの場合は割付の提案時点で綺麗に仕上る様な割付を提案しています。
デザイン上だけでタイルの割付を決めてしまうと加工した部分の取り合いや目地通しのバランスで実際は
見栄えの悪いものになったりしてしまうのでプロと相談して決めた方がベストだと思います。
スーパーエコぬーるも目立て方で違いがでます
エコカラットを壁に接着する為にしようする専用の接着剤「スーパーエコぬーる」ですが
カタログにも書いてあるようにクシ目の立つ金コテを使い塗布していきます。
造作壁(ボード壁)ならまだいいのですがコンクリートの躯体壁の場合は左官屋さんがモルタルの金コテ押えで
仕上げていますのでどうしても壁自身に不陸(歪み)があります。
この不陸を平に仕上げる為に上手く接着剤を目立てしなければなりません。
そうしないと凸凹したエコカラットの仕上りになってしまうからです。
あまり不陸が酷い時は部分的に接着剤を充填しエコカラットと壁の間に隙間が生じない様に注意しながら貼ります。
このあたりが職人の腕の見せ所です。(100%直りませんが、努力します)
もちろんですがスイッチやコンセント回りは器具を外して隅々まで施工します。
エコカラットに「過度な期待」は禁物です
エコカラットはカタログに書いてあるように多機能を持ったインテリア性の高いセラミックタイルですが
その機能に過度な期待は禁物です。
良くあるご質問の中に、結露が酷いのでエコカラットを貼ったら収まるか?とか冬場の加湿器は不要になるか?などです。
流石に結露が収まるほどの効果はありません。
結露は酷いものになりますと除湿機を使用しても収まりません。できれば専用の対策として樹脂製の内窓が大変効果的です。
冬場の乾燥問題は正直、加湿器が一番効果的でありますが、それでも暖房器具を使用しますと室内の湿度を50%前後に
保つのは困難と言われています。
あくまでも通常の壁紙との比較ですので過度な期待感を持って購入するのは避けたいところです。
オプション会との大きな違い
オプション会は皆様もご存じの通り当該マンションのご契約者様を「一斉に」集客しご契約の商品を「一斉に」工事する
効率重視の販売会です。
このシステムを考えると理解できると思いますが、面倒なプランニングや面倒な割付デザインは効率化を図る上では
非常に邪魔な存在です。
あまり複雑な提案には「時間」がかかります。複雑な割付デザインの工事には職人への指示にも時間がかかります。
これでは効率的に事を運ぶ事はできませんね。
ですから提案は「簡単」なもの、なるべくデザイン貼りは受けない。事に越した事はありません。
でも、これを露骨にアピールすると「クレーム」が起きてしまいます。
平たく、そうならない為には「高額」な見積りで、お客様より逆に「お断り」して頂く様に仕向ける訳です。
どのオプション商品もそうですが実際の工事には誰も立ち会いません。
プルオープンになっている住戸へ職人だけが指示書を持って入室し施工しています。
管理者は大抵1〜2名でエントランスで待機しているだけです。
オプション会とは名ばかりでそんな杜撰な管理のもとで施工されているんです。
ですから高額なだけで良い施工が期待できる事はないんです。
外部業者は選んで契約しましょう
エコカラットはINAXの商品ですがタイルの割付や貼り方で美しさがかなり違ってくる商品です。
できるだけ専門(慣れている)職人さんに施工して頂きましょう。
でもそんなショップで少ないですよね。。。概ね兼任しているところが多いようです。(いわゆる副業です)
一番多いのは「壁紙職人」の兼任です。壁紙の工事よりは施工単価が高いので副業として施工するには
もってこいのアイテムなんです。
でも薄い壁紙と硬いタイルでは施工方法も下地造りも全く工程が異なりますので仕上りは・・・ですね。
その逆も同じだと思います。タイルの職人さんに壁紙を貼らせても綺麗に仕上るとは思えませんね。
事前に調べるには実績などを聞いてみましょう。施工例の写真なども参考になるかもしれません。